中国・四川省で起きた大地震で、中国政府は死者の数が５万人を超える可能性があると発表しました。こうした中、日本から派遣された国際緊急援助隊の第１陣が１６日未明、四川省の成都に到着し、被災地に向けて出発しました。
消防や警察などで構成する国際緊急援助隊の第１陣およそ３０人は、日本時間の午前３時半頃、成都空港に到着しました。
今回、救助を担当するのは、広元市の青川で、およそ８割の家屋が倒壊し、地震発生から５日目の今も大勢の人が行方不明となっています。このため、がれきの下に埋まっている人達を救出するためのファイバースコープや、削岩機などの専用機材も持ち込まれました。
「１人でも多くの人を助けたいので頑張ります」（国際緊急援助隊の隊員）
中国が外国の人的支援を受け入れるのは今回が初めてで、中国外務省の担当者は、地震の多い国・日本の先進的な救助ノウハウに強い期待感を示しました。
「（日本は）地震救助の経験があるので、そういう経験を生かしていただければ」（中国外務省の担当者）
国際緊急援助隊では、早ければ日本時間の午前１０時頃に現地入りし、救助活動を開始することにしています。（16日09:00）
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