『日语阅读』社会:各地で猛暑日、熱中症疑いで死者も

熱中症とみられる症状で、生徒１６人が病院に運ばれました。運動会の最中だったといいます。また、千葉県と奈良県などでは、熱中症で３人が死亡しました。６月だというのに、全国各地で３５度を超える猛暑日。２９日は、今年最も暑い１日になりました。
「東京・銀座です。午後３時半すぎですが、手元の温度計で３３度を超えています」（記者）
東京都心では午後１時すぎに３５．１度と、今年はじめての猛暑日に。また東京・練馬区でも、午後１時前に３６．８度になりました。町には暑さに耐えかねてか、ハンカチで汗をぬぐう人、扇子であおぐ人が多く見られました。
「すごい暑かったです。溶けてたよね」
「朝から蒸し暑かったので、赤ちゃんもぐったりしちゃって」
「（髪を）普段は上げないんですけど、昨日が暑くて耐えられなくて、今日は（髪を）上げてきました」（街の人）
２９日は、日本列島全体が高気圧に覆われました。朝から日差しが照りつけ、気温がぐんぐん上昇。各地で６月の観測史上最も高い気温を更新。９００以上の観測地点のうち、半数以上で３０度を超え、７４か所で猛暑日となりました。
「きのう、甲府は日本一の暑さになったんですが、２９日も午前中から気温がぐんぐんと上がり、厳しい暑さとなっています」（記者）
山梨県甲府市では、午後２時すぎに３８．１度。甲州市でも午後２時半すぎに３８．５度。６月としては観測史上最も高い気温になりました。
「すごい暑いです。東京より暑いと思いました」
「暑いです。学校はクーラー効いてるんで、外はやばいです」（山梨県民）
６月から３５度を超える気温。心配されるのは熱中症です。救急車が到着、生徒たちが次々と担架に乗せられ、病院に運ばれていきます。２９日午前、東京・台東区のスポーツセンターで行われていた運動会。参加していた私立上野学園の中学生と高校生の女子生徒１６人が、体調不良を訴えました。
「（生徒は）開会式の最中や５０メートル走を走ったあと気分が悪くなった」（救助にあたった隊員）
熱中症とみられ、病院で手当てを受けました。運動会には６５０人の生徒が参加、学校側は午前１１時前の段階で運動会を中止しました。
「昨年は（運動会を）９月に実施して暑かったため、（今年は）熱中症を心配して６月に変更した」（私立上野学園高橋公三子副校長）
「結果的に生徒の体力と暑さの見込みに甘さがあったかもしれない」（関係者）
一方、千葉県では道路脇で草刈作業をしていた男性（４５）が熱中症の症状を訴え、死亡しました。奈良県でも女性（８９）が熱中症で亡くなるなど、全国で少なくとも熱中症の疑いで３人が死亡しました。東京消防庁管内では２９日だけで、９３人が熱中症の疑いで病院に運ばれました。
東京都内の病院。午後９時前、熱中症の疑いのある患者が搬送されてきました。６０代の男性は日中、日陰のない公園で過ごしていました。その後、家に帰り、しばらくするとフラフラして手足がしびれ始めたといいます。
男性は熱中症の疑いがあると診断され、点滴治療を受けました。医師によりますと、日中の暑い時間帯ではなく、時間が経った後でも熱中症は起こりうるといいます。
「梅雨でも湿度が高くて急激に気温が上がったとき、きょうの場合でも熱中症が起きやすい。脱水になりやすい高齢者と小さい子ども、体内の水分量も成人に比べ少ないので脱水になりやすい」（江東病院三浦邦久副院長）（29日23:01）

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