アメリカのＦＲＢ＝連邦準備制度理事会は、３０日、サブプライムローン問題を受けた急速な景気の減速を受けて、０.５％の追加利下げを行いました。
アメリカの中央銀行であるＦＲＢは、３０日、定例の連邦公開市場委員会を開き、短期金利の誘導目標であるフェデラルファンドレートをさらに０．５％引き下げて、３．０％とすることを決めました。
ＦＲＢは先週、０．７５％の緊急利下げを行ったばかりで、わずか１週間あまりで１．２５％も金利を下げるというのは極めて異例の措置です。
同じ日に発表された去年１０月から１２月期のアメリカのＧＤＰは、年率換算でわずか０．６％の伸びにとどまり、前の期の４．９％成長から大きく減速、景気に急ブレーキがかかったことが裏付けられています。
追加利下げにもかかわらず、ニューヨーク株式市場は結局、下げて終わるなど市場の先行き不安心理には根強いものがあります。ＦＲＢは、声明で「依然、景気下振れリスクが残っている」として、もう一段の追加利下げの可能性に言及しています。（31日09:45）
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