小売業世界最大手、アメリカのウォルマート・ストアーズは、子会社で経営再建中のスーパー、西友の全ての株式をＴＯＢ＝株式の公開買い付けで取得し、完全子会社にすると発表しました。
ウォルマートは経営不振に陥った西友と５年前から資本提携し、大量仕入れによる商品の低価格販売などを導入して西友の再建を進めていましたが、西友は６年連続で赤字を計上するなど不振が続いていました。
市場ではウォルマートの日本からの完全撤退の観測もあった中で、ウォルマートのビッグスシニア・バイスプレジデントは今回の完全子会社化で日本により深く関わっていくことをアピールしたいと述べ、長期的に西友の改革に力を入れていく姿勢を強調しました。
ウォルマートは西友の発行済み株式の全ての取得を目指して、２３日からＴＯＢを行います。買い付け価格は１株１４０円で追加の投資額はおよそ１０００億円。西友株は上場廃止となりますが、今後も店舗名は「西友」のままだということです。（22日19:59）
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