佐世保市の銃乱射事件で、馬込政義容疑者は先に水泳インストラクターの女性を撃っていたことがわかりました。また、馬込容疑者は、弾を殺傷能力の高い弾に入れ替えながら発砲を続けていた疑いが強まっています。
８人を死傷させた馬込政義容疑者は、先に水泳インストラクターの倉本舞衣さんに向けて銃を発射し、続いて同級生の藤本勇司さんを撃ったと見られています。
藤本さん銃撃を間近で見ていた人は、現場でスラッグ弾と見られる緑色の薬きょうを確認していました。
「薬きょうが飛ぶのが見えたんです。グリーンの、光るグリーンだった」（現場を目撃した人）
スラッグ弾については、その後の捜査で薬きょうだけでなく、弾そのものも現場となったスポーツ施設のフロアの壁にめり込んだ形で数発見つかりました。
一方、馬込容疑者が最初に発砲したプールからは、スラッグ弾の弾や薬きょうは見つかっていません。馬込容疑者は、プールではガラスの壁に向けて撃ったと見られていることから、馬込容疑者が最初プールで通常の散弾を発砲した後、人に向かって撃つときになって弾を殺傷能力の高いスラッグ弾に入れ替えた疑いが出ています。
Ｑ．途中、弾をつめて発砲した
「そうなると思います」（佐世保警察署立山秀夫署長、１５日）
馬込容疑者は、倉本さんと藤本さんをいずれも至近距離から銃撃したことがわかっています。警察では、馬込容疑者がどの段階で弾丸を詰め替えたのか、また、なぜ倉本さんを狙ったのかなど、犯行の目的について引き続き関係者から事情を聴いて、慎重に調べを進めています。（19日17:57）