戦後最大の経済事件と言われるイトマン事件で知られる許永中被告と、元東京地検特捜部検事の田中森一被告らが詐欺などの罪に問われた石橋産業事件で、最高裁は許被告らの上告を退けました。許被告らの実刑判決が確定することになります。
許永中被告と田中森一被告は、東京の商社「石橋産業」グループから総額およそ１７９億円の手形をだまし取った詐欺などの罪に問われ、東京高裁は許被告に懲役６年、田中被告に懲役３年の実刑判決を言い渡していました。
許被告らは上告していましたが、最高裁は１３日までに上告を退ける決定を行いました。これで二審の実刑判決が確定することになります。
許被告はイトマン事件で懲役７年６ヶ月が確定しており、今回の懲役６年を合算して服役することになります。
田中被告は東京地検特捜部の検事から弁護士に転じ、自らの生い立ちや検察官時代の内幕を記した「反転」などの著書で注目を集めていました。
最高裁の決定を受けて、事件の主任弁護人は、「弁護人としては、詐欺は成立しないと確信しています。非常に残念だと思っています」とコメントしています。（13日19:17）
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