核戦争による人類滅亡までの残り時間を象徴的に表した『終末時計』を管理するアメリカの科学者団体が１７日、この時計の針を５年ぶりに進め、「地球滅亡５分前」とすることを発表しました。
「第２次核時代に入るかどうかの瀬戸際に立っています。広島・長崎に初めて原爆が落とされて以来の危機です」（米原子力科学者会報ベネディクト会長）
この『終末時計』は広島・長崎への原爆投下をきっかけに、１９４７年から毎年、アメリカの原子力科学者団体の機関誌が発表しているもので、同時多発テロ後の２００２年初めに「地球滅亡７分前」まで進められていました。
５年ぶりに針を「２分」進めることになったのは、北朝鮮による核実験の実施やイランの核開発で核拡散の危険性が高まったことなどが理由だということです。
また、地球温暖化も人類を滅亡に導く恐れがあるとして、各国政府や社会が真剣に取り組む必要があると強く警告しています。（18日06:43）