福島第一原発の事故後、東日本各地の上下水道の汚泥などから放射性物質が検出されている問題で、政府は、比較的低い濃度の汚泥については防水処理をしたうえで埋め立ててもよい、などとする当面の指針を示しました。
１６日示された指針では、汚泥に含まれる放射性セシウムの濃度が１キログラムあたり８０００ベクレル以下の場合、比較的濃度が低いとして、防水対策をとれば、居住地などに利用しない場所に限って、埋め立て処分ができるとしています。
さらに、放射性セシウムの濃度が１キログラムあたり８０００～１０万ベクレルの場合は周辺の住民が受ける放射線量を年間１０ミリシーベルトに抑える対策をしたうえで産廃処理施設に仮置きをすること。そして、１０万ベクレルを超える場合には、コンクリートなどを使った放射線を遮蔽できる施設で保管することが望ましいとしていますが、最終的な処分方法については引き続き検討する方針です。
また、汚泥を処理する事業者や、処理施設の周辺住民が受ける放射線量について、年間１ミリシーベルト以下とする基準を設けました。（16日20:38）
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