[日语原文]政治:国会ようやく正常化、任命責任を追及

会期延長が決まってから２週間、ようやく国会が正常化しました。衆議院の予算委員会では、野党側が松本前復興担当大臣についての菅総理の任命責任を追及したほか、総理と民主党執行部の亀裂もとりあげられました。
「大臣が９日後に暴言を吐いて 辞任をする。このような大臣を任命した責任、このような内閣の実態を招いた責任は、実は総理にある」（自民党石原伸晃幹事長）
「反発を買うような発言であったことについては、私からもおわびを申し上げたい。私にその選んだ責任があることは、そのとおりであります」（菅直人首相）
菅総理は、自らの任命責任をあっさり認めましたが・・・。
「国対委員長は公然と批判をされております」（公明党高木美智代衆院議員）
公明党の高木議員がとりあげたのが、５日のこの会見です。
「総理の任命責任は当然ある。本当にこんなだらしのない内閣で大丈夫なのかと」（民主党安住淳国対委員長、５日）
身内からの激しい批判に、菅総理は６日、・・・。
「国対関係者の皆さんには大変ご苦労いただいております。特に私の言動がそのご苦労に輪をかけているというところもありまして、大変申し訳なく思っております」（菅直人首相）
非は自分にあるとした菅総理ですが、安住氏の怒りは６日もおさまっていません。安住氏は、総理の任期があと１か月と決めつけるかのような発言をしました。
「どうぞ残された１か月、職責を全うして、見事に法案を全部、のしをつけて成立させて、我々の役目を終えたい」（民主党安住淳国対委員長）
一方、自分の退任時期について菅総理は６日も・・・。
「やめるという、あるいは退陣という言葉を私自身も私自身に対して使ったことは、私自身ないと」（菅直人首相）
こうした状況に、連立を組む国民新党の亀井代表は・・・。
「安住国対委員長は勘違いしているんじゃないの。今の民主党はアナーキー（無政府状態）になっている。総理は深刻にそのあたりを考えないといかんな」（国民新党亀井静香代表）
党内の火種はほかにも出てきています。５日、副大臣の昇格の内示をわずか２時間で総理に取り消された中山義活・経済産業政務官は・・・。
「ものを任命してやらせるという側からすると、やっぱりこの人のために働きたいって気持ちにさせない人だよね。これじゃ、命がけで菅さんのためにやろうって人いない」（中山義活経産政務官）
菅総理の孤立化は進むばかりです。（06日17:18）

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