ギリシャ問題に端を発したユーロ圏の債務危機について、ＥＵの政策執行機関である欧州委員会のバローゾ委員長は、安定化に向けた「工程表」を提案しました。
ギリシャの国債を多く保有する大手金融グループ「デクシア」の経営が事実上破綻したことを受け、ユーロ圏では「銀行の資本増強」が注目されています。
これについて、バローゾ委員長が提案した工程表は、「まずは銀行の自助努力、各国政府の支援の順で行うべき」「ＥＦＳＦ＝欧州金融安定化基金からの融資は最後の手段」としています。
その上で、資本増強が必要な銀行については「目標達成まで配当や従業員へのボーナスを出さないよう、それぞれの政府が監督すべきだ」とも述べています。
一方で、バローゾ委員長はギリシャ支援を目的とする「ＥＦＳＦの拡充案」を否決したスロバキアに対しては、次のように呼びかけました。
「スロバキアのすべての政党に対して、近視眼的な政争は脇に置き、次回の採決で拡充策を承認するよう呼びかけます」（欧州委員会 バローゾ委員長）
そのスロバキアでは、最大野党が拡充案の承認に回ることで首相と合意。これにより、拡充案は遅くとも現地時間金曜の午前中には承認される見通しです。（13日04:28）
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