信用不安が高まるイタリアでは８日、ベルルスコーニ首相が財政健全化法案を成立させてから辞任する意向を示しました。
８日、イタリア議会下院では決算関連法案の採決が行われ、与党の賛成多数で承認されました。しかし、野党各党は投票を棄権し、与党内からも造反者が相次いだため、賛成票は３０８票と、過半数の「３１６」を下回りました。この結果を受け、連立与党の党首も「辞任を求めた」と明らかにするなど、退陣圧力が高まりました。
「イタリア人全員が思っているのと同じで、すぐ辞めるべきです。でも、エゴが強いから辞めないでしょうね」（イタリア国民）
「辞めてほしい。市場も経済もそれを要求しているし、負けたことを受け止めるべきだ」（イタリア国民）
こうしたことからベルルスコーニ首相は、ナポリターノ大統領との会談の席で、審議中の財政健全化法案を成立させてから辞任する意向を示しました。
イタリアの長期国債の利回りは８日、過去最悪の６．７％を記録するなど危険水域に近づいていました。（09日04:48）
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