スペイン政府は、第４四半期の失業率がおよそ２３％に上ったことを明らかにしました。
スペイン政府によりますと、２０１１年第４四半期の失業率は第３四半期から１．３ポイント悪化し、２２．８５％に上りました。これは１７年ぶりの水準で、ヨーロッパの中でも最悪です。若年層は特に深刻で、１６歳から２４歳の間での失業率は４８．６％に上っています。
スペインでは正社員が手厚く保護されていて、企業が正社員を解雇する場合、 退職金などのコストは高くつきます。このため、景気が悪くなると、権利が制限されている短期契約の労働者が大量に職を失う傾向があり、これが若年層の失業率の高さにつながっていると指摘されています。
ラホイ政権は、解雇と新規雇用のハードルを下げる方向で、硬直化した労働市場の改革を提案、労働組合や企業側と交渉を重ねています。（28日01:22）
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