[日语原文]政治:迫る会期末、菅首相の真意はどこに

菅総理の退陣時期が明らかにならないまま、国会は会期末が迫っています。身内のはずの民主党執行部からも早い時期の退陣を促される中、菅総理は今何を考えているのか。総理の側近とされる人物を直撃しました。
「頑張り抜きますので皆さんと一緒になって・・・」（菅首相）
力強い挨拶、沸き起こる拍手。とても近く辞める人の挨拶とは思えません。菅総理はいつまで続投するのか。会期末まで１週間、密接に関係するのが国会の「会期延長」です。
「国会議員が夏休みを取ることはありえない。（会期を）大幅に延長して必要な法案を通していく」（民主党岡田克也幹事長）
２兆円規模の２次補正予算案の成立に向け、大幅延長を表明した岡田幹事長。ただ、野党側は冷ややかです。
「菅総理の下で大幅延長ができるとはとても思えない」（自民党逢沢一郎国対委員長）
菅総理はいま、どんな思いを持っているのでしょうか。私たちはカギを握る人物を訪ねました。齋藤勁・国対委員長代理。菅総理の側近です。今のポジションについた去年の１０月から、４０回以上も菅総理と面会を重ねています。野党に会期延長を打診したのも、齋藤氏です。
「３か月くらい（の延長）というのが、与党側からいうとメドなんだろうなと。多くの視聴者が『齋藤何を言っているんだ』と。『菅さん今ごろ使命感なのか』と言われるかもしれませんが、（菅首相は）責任を果たすために頑張りぬきたいということで理解している」（民主党齋藤勁国対委員長代理）
では、菅総理は延長した国会でも続投するのでしょうか。実は１５日朝、民主党の執行部は野党側にある「サイン」を送っていました。
「会期大幅延長することと、菅さんがどこかの段階で交代するということは全然矛盾するものではございません」（民主党岡田克也幹事長）
会期途中での総理交代に言及。民主党幹部も「会期延長しても総理は途中で代わる」と明言しました。
午後には自民・公明の幹部と直接会談。会期延長に理解を求めました。そのうえで「子ども手当の見直し」などについて、自民・公明両党と話し合って進める方針を伝えるという譲歩も見せました。
「子ども手当の問題について、政調会長間で話を詰めてもらう」（自民党石原伸晃幹事長）
一方、赤字国債の発行を可能にする「特例公債法案」の菅総理のもとでの成立には協力を求めました。
「３党納得できる形になれば、特例公債法について採決されると期待している」（民主党岡田克也幹事長）
与党内では会期が大幅に延長されても、「特例公債法案の成立」と「２次補正の編成」が菅総理の退陣のメドになるという見方があります。
当の菅総理はどう考えているのでしょうか。総理の側近、齋藤国対委員長代理は、それだけでは辞任しないとみています。
「原賠法（＝賠償支援法）なり、再生可能エネルギーの問題なり、２次補正を指示しているわけですから、これは成立させていくことが総理自身の頭の中にあると思う。（Ｑ．菅首相は法案を通すまで辞めない？）それだけの決意ですね」（民主党齋藤勁国対委員長代理）
実際、菅総理は１５日夜、再生可能エネルギーで発電した電力を電力会社が買い取る法案の成立に意欲を見せました。
「菅の顔だけは見たくないという人も結構いるんですよ、国会の中には。本当に見たくないのか、本当に見たくないのか、本当に見たくないのか。それなら早いこと、この法案を通した方がいいよと」（菅首相）
菅総理は震災の復興基本法が成立すれば、担当大臣を直ちに任命する考えです。退陣の時期は、まだ見えません。（15日23:11）

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