大相撲の八百長問題を受け、夏場所の代わりに無料公開で実施される技量審査場所（５月８日初日、両国国技館）で７場所連続優勝の最多連覇記録に挑む横綱白鵬が２５日、東京都墨田区の宮城野部屋で会見し「記録はどうでもいい」と異例の場所に臨む複雑な心境を語った。
この日は本来、夏場所の番付発表日だったが、本場所扱いでなくなったため番付は出ず、取組などは１月の初場所の成績で２月に作成した順席に基づいて編成される。成績は正式な記録として残るが、「結果は後からついてくればいい」。朝青龍の連覇記録に並ぶ意欲を問われても、言葉に力がこもらない。かつてない状況を、うまく消化できずにいるようだ。
優勝しても天皇賜杯の授与はない。野球賭博の影響で賜杯を抱けずに涙した昨年の名古屋場所を引き合いに、「賜杯の重みは経験しているので複雑。二度と泣きたくないから優勝しない方がいいんじゃないかな」と弱気な冗談でけむに巻いた。
東日本大震災にも衝撃を受けており、「相撲を取っていいのかという気持ちと、今こそやらないと、との気持ちが半々。うまくコントロールしながら持っていけばいい」。初日を見据え、自分に言い聞かせるように話した。
实用单词解析：
◆夏場所（なつばしょ）：〈相撲〉夏季比赛.
◆番付 （ばんづけ）：一览表,等级表,顺序表.
◆弱気 （よわき）：（1）〔気が弱い〕弱,软弱,怯弱,胆怯.
（2）〈経〉行情疲软.
