フランスのカンヌで３日に開幕したＧ２０サミットでもギリシャ問題を含む、ヨーロッパの債務危機が議題の中心になりました。
Ｇ２０サミットは日本時間の３日午後９時に全体会合が始まりましたが、議長国フランスのサルコジ大統領は、その直前までドイツ、イタリアといったユーロ圏の主要国やＩＭＦなどとギリシャ問題についての緊急協議に追われました。
「きのう、仏独両国が送ったメッセージがギリシャ政界に自覚を促したと言えます」（フランスサルコジ大統領）
午後の全体会合の後、会見したサルコジ大統領はこのように述べて、２日夜、ギリシャのパパンドレウ首相に対して救済策の受け入れを強い態度で迫ったことが、ギリシャ政局に影響を与えているとの見解を示しました。
全体会合ではユーロ圏の諸国を中心にギリシャへの苛立ちや危機感が相次いで表明され、新興国側からも「ギリシャ国民１０００万人だけの問題ではない」との認識が示されました。
日本の野田総理も「ヨーロッパの首脳が合意した事項を着実に実行して一致団結して対応するなら、協力の用意がある」という姿勢を示しました。
Ｇ２０サミットは日本時間の４日夕方から２日目の協議に入り、金融規制やエネルギー問題などが議論される予定です。（04日04:52）
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